釣道の頂を目指して

巨大魚に心を奪われたアングラーの心の掃き溜め。文多め、釣果少なめ。臆病で小心者の釣り人が描くサクセスストーリー(予定)。

隣の芝は青い

最近、毎朝4時前に起きて釣りに行っている。

大学は午後からしか行けないから自分でも驚いている。

 

とはいえ、毎日のように釣りに行っていても魚とのコンタクトは非常に少ない。

まず魚がトップに出ない。

それから大きいルアーにもなかなか魚が反応してくれない。

地磯の難しさを思い知る。

おそらく30回地磯に行くよりも1回沖磯に乗った方が確実に成果が得られるだろう(小笠原のような場所は別として)。

大袈裟と言われるかもしれないが、本当にそんなレベルだ。

 

それでも、自分はショアの中でも地磯に結構こだわりがある。

理由はいろいろあるけれど、あまり大っぴらには言うべきでもないかもしれない。

 

いつか大きな魚を背負って帰り道の崖を登りたい。

それが夢。

いい歳して夢や目標を聞かれても「おっきな魚を釣ること」と「ムキムキになること」くらいしか答えられない。

あと好きな人と幸せに暮らしたいってのもあるけど、これはキモいなあ。

 

そんな良くない状況の中で今日ついにチャンスがあった。

波5mの大時化の中、波裏となる場所で竿を出した。

 

やはりトップには反応がなく、シンキングペンシルにチェンジして2投目。フォールでラインが走る。

ベールを返して合わせを入れると手応えは軽い。

スマかな、と思い一旦はギンバルにセットした竿を脇で挟むように持ち直し、ゴリ巻きしていると突然魚が走り出した。

突然のことに反応出来ず体を持っていかれ、そのまま落水ギリギリのところまで引きずられる。

そこでなんとか耐え、竿を立てるがあまりにも足元が怖いのでベールフリーにして足場を変える。

この時、サメがヒットした魚を食ったんだろうと思い込んでしまった。

移動している最中ラインが瀬に絡まってしまったが、運良く外れてくれた。

それから再度巻き上げにかかるが、あまり重みは感じられない。

サメに食われちゃったか、とさらに落胆しながら巻いていると磯際で浮いてきたのはまさかのキハダ。

しかもショア(地磯)にしては小さくないサイズ。

足元で走られるも今度は強引に止める。

再度浮いてきたのでずり上げを試みるも、ルアーのもう一つのフックが磯に引っかかってしまいまさかのフックオフ…。

 

油断したのがいけなかった。

全ての判断が裏目に出てしまった。

 

磯のビッグゲームは魚との殺し合いだ。

一瞬でも油断した方が負け。

そして時に油断は死につながる場合もあるから気をつけないと。

 

それにしても悔しい。本当に悔しい。

たかが趣味に対して一喜一憂しすぎるなと思われるかもしれないが、自分はもう就活が迫っていてここにかなり懸けている分、落胆が大きい。

 

次のチャンスはいったいいつになるだろうか。

また果てしない時間と労力をかけなければチャンスは得られないだろう。

でも、釣りでは不思議とそれが苦にならない。

今回の反省を生かして次こそは…。

 

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ところでルアーは破壊されていた。

Dead bait 140/110

話を聞いているとどうもキハダは意外とストンとフォールするルアーも好きなようだ。