釣道の頂を目指して

巨大魚に心を奪われたアングラーの心の掃き溜め。文多め、釣果少なめ。臆病で小心者の釣り人が描くサクセスストーリー(予定)。

シビ、襲来

5/29

これまで沈黙を守っていた磯がついに股を開いた。

 

朝は荒れて入れなかったポイントに夕まずめに入釣。

適度にうねりが残っており、良い流れが磯の先端をかすめている。

結果論とかではなく明らかに一発出る状況に思えた。

 

今までにない最高の状況に強めに出てワイルドレスポンス240fをセットし、投げる。

3投目、何かがヒット、もフッキングが不十分で外れてしまう。

またやってしまった、と落胆しながらも再度フルキャスト

丁寧にロングジャークをしていると、もう一度ヒット。

今度はこれでもかっ!てほど合わせを入れてファイト開始。

シイラかなあと思っていたら浮いてきたのはまさかのキハダ。

いや、ドラグ全く出ていないんですが。

60cmくらいかなあと思って抜き上げようとする。

 

???

重い。

抜き上げられない。

 

魚体をよく見るともうちょっとでかい。

フックもフロント一本がかかってるだけだったので前回のこともあり、死ぬほど焦って「魚をとるか、ロッドをとるか」という生きるか死ぬかみたいな究極の二択に何故か陥ってしまい、魚をとることを決意。

無理に抜き上げをしようとしてここでまさかのロッド破損。

魚はまだついているので、折れたロッドで抜き上げる。

 

…。

思っていたサイズと若干違った…。

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92cm。

 

これでもドラグを出さないのか。

前回かけたキハダは80cmくらいに見えたけど実はメーターあったのでは?と感じた。

勿体ないことをした。

 

一人の磯で雄叫びをあげるが、なんか違う気がした。

今回は終始主導権を握れたし、頭が真っ白にならなかった(ランディングはノーカン笑)。

結局のところ、◯されるかもしれないという恐怖を感じさせ、頭を真っ白にするような魚を獲らなければ自分は満足できないのだと悟った。

これはまだまだキメジサイズ。

釣れてくれたことには感謝しないといけないが、目指すのはもっと上だ。

 

それでも張りつめていた気持ちは幾分か楽になった。

ありがとう。

 

ナイフがなかったので素手でエラを切り血抜きする。

俺もワイルドになった…。

 

ロッドも折れてしまったので釣具屋に行って重量を測ってもらおうかとも思ったが、家にあるサブロッドを取りに行って再度磯に戻ることを決意。

 

往復1時間を経て磯に戻ってきたときには日はすでに沈んでいた。

それでも流れはまだあったのでブルポップ200を投げてみるとヒット。

今度はやや走られるが焦らずに対応しランディング成功。

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1匹目よりも走ったがほぼ同サイズに感じたので写真だけ撮って素早くリリース。

磯に戻ってきた選択は正しかった。

 

良い潮にGTを期待したが、その後は音沙汰なし。

 

 

この潮回りはリーダーを細くして臨んでみたが(dmv60号→50号)明らかにトップへの魚の反応が良くなった気がする。

もちろん水温上昇などの他の要因もあるんだろうけど。

いろいろ試してはいるけれど、変化する状況の中で一定の答えを見つけるのは簡単ではない。