釣道の頂を目指して

巨大魚に心を奪われたアングラーの心の掃き溜め。文多め、釣果少なめ。臆病で小心者の釣り人が描くサクセスストーリー(予定)。

夢は、遠い。だけど…

早いものでもうすぐ島に来て3ヶ月になる。

相変わらずシケで釣りが不可能な日以外はバカみたいに毎日磯に立っている。

時間がある時は1日2回、多い時は3回磯に下りているからもう100回程度は磯に立って竿を振っていることになる。

それでも現実は厳しかった。

本命のヒットはなんと1回のみ。それもラインブレークでバラしてしまった。

ハイシーズンの磯にも関わらず結果を出せなかったことが本当に悔しい。

 

3ヶ月毎日最高のポイントに通い続けていればなんとかなると甘い考えをしていたけれど、GTをバラした後2週間以上本当に何の反応も得られない期間があって、今までの自分の釣りのスタイルを変えていかなければいけないことを痛感した。

というのも、今までの自分は根性論に頼りすぎていた。

「毎日行けば釣れる。投げ続ければ釣れる。」

そんな風に思考停止しても続けていればきっといつかは報われるかもしれない。

でもそれでは次に繋がらないし、この島のように魚影の薄いところで良い結果を残すことは絶対的に不可能だ。

もっと頭を使わないと。探究心を持たないと。

 

根性論は一見耐え難く強さが必要なように思えてしまうが実はその本質は易く、弱く、そして脆い。

一方で根性論に頼らず思考と試行を重ね、問題と真摯に向き合い続けるのは難く、怠く、そして何より恐ろしい。けれどもそこから生まれた理論というのはとてつもなく強固で、揺るぎない。

 

人間というものは知らず知らずの内に好きなことに対して根性論に頼ってしまうことが多いが、それでは逃げと同じ。それで結果を残しても何も学べないし、成長もできない。

頭がちぎれるほど考え抜き、あらゆる可能性を潰していく姿勢を持って初めて努力したと言えるのでは無いか。

本当にいいことを学べた。

魚影がとてつもなく薄い、そんな環境も悪くなかったんじゃ無いかとも思えるほどに。

 

そんな感じで最近は潮が当たっていなかったら一級ポイントを捨て、二級三級でも潮の当たるポイントに入ったり、潮の当たっているところまでランガンしたり、泳いでみたりしている。

まあその結果かは分からないが、最悪の2週間を経てしょぼいけれど本当にしょぼいけれど、ちょっとだけ反応を得られるようになった。

 

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ロウニンアジ。手尺で60cmくらい。

ヒットルアーはサーフェスブル200。

ブルポップよりも軽いので飛び出しやすいが、st66の5/0をつけると足場の高いところでもエラーアクションを減らせる。

 

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スマ。55cmくらい。

ヒットルアーはfalken-rのスピンブレード30g。

キビナゴを食っているやつにはやっぱりスピンテールは最強だ。

GTかサメに食われ過食部位が半分以下になってしまった。

ルアーで魚を騙すことの限界を感じた1匹だった…。

 

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ナンヨウカイワリ。こちらも手尺で60cmくらい。

ヒットルアーはロケットダイブ187f。

80g程度のルアーだが、自分はPE8号+シーハンター25号1ヒロ+dmv170lb6ヒロのシステムでも全然扱える。たまにガイド絡みのトラブルがあるが。

最近はやはり大型ルアーの限界を強く感じていて、太い糸でも軽いルアーを扱えるように慣れる努力をしている。

 

 

本当にこの3ヶ月、クソほど打ちのめされてあがいてもがいて、正直苦しかった。

でもそんだけ負け続けても、釣りをやめられない自分がいる。それどころか、これだけ何も得られなくてもむしろワクワクしてしまう自分がいる。いや、強がりとかじゃなくて、本気で。これには自分でも驚いたけど。

試したいこともまだまだ多いし、なんだか突破口が見つけられるかもしれないような気がして今後が少し楽しみだ。

しばらく離島から離れなければいけないので思うような釣りには行けないが、次に向けて最善の準備を尽くすようにしたい。