釣道の頂を目指して

巨大魚に心を奪われたアングラーの心の掃き溜め。文多め、釣果少なめ。臆病で小心者の釣り人が描くサクセスストーリー(予定)。

夢醒めて

昨日、ようやく自分自身に「よくやった」と胸を張って言うことのできる魚を手にすることができた。

 

ショアGT、111.5cm、19.4kg。

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今まで応援してくれていた方、支えてくれた方には感謝しかありません。

ありがとうございました。

 

釣る前は釣れたらカッコいいブログを書こうと思っていたけれど、なんだかいざ現実となってしまったら今まで◯ぬほど欲しがっていたその夢というのは、なんだか語るにはあまりにもあっけなくて、さらっとしている気がして、そんなブログ書く気もなんだか失せてしまった。

でもそれは決して悪いことではなく、今までの結果が出ない悔しさとか、周りが結果を出してる中で味わい続けてきたもどかしさとか、なんだかもうそういった負の感情全てがどうでもよくなると言うか、見合うというか、そんなもの大した犠牲じゃないだろって思わしてくれるほどの感動がこの一匹にはあったからなんだと思う。

 

憧れの大学に入り、周りとの能力差に挫折を覚え、好きだった人には振られ、大好きなことでさえ望んだ結果が出せなかった。

自分がただただ情けなかった。

劣等感と虚無感にまみれ他者との比較の中に生きてきた。

そこから生まれた下劣な反骨心みたいなものが自分を今まで走らせていた部分も少なからずある。

でもそんな暗闇の中で抱いた「大きな魚を釣りたい」という客観的に見たら幼稚でくだらないだけであろう飽きれるほど純粋無垢な夢。

そして他人に左右されず自分の感情だけに従い誓った「自分自身に心から“よくやった”と言える魚を手にする」というちょっぴり尖った目標。

そしてそれらをいろいろな人にお世話になりながらも確かに己の力で叶えた自分。

 

…誇れないはずがない。

 

 

魚を手にした瞬間独りの磯で天に向けて絶叫した。

涙が溢れてきた。

やはり、この瞬間のために自分は生きている。

そしてこの瞬間が訪れたら多少の理不尽な苦悩があっても全てが報われたと思ってしまう。

我ながら釣り人なんだな、と思う。

 

そして、それはこれからも変わらない。

今回手にした魚は自分自身に心からおめでとうと言える一匹だけれど、やっぱりまだまだ小さい。

 

「GTを釣ったら人生が変わる」

本気でそう思っていたけれど、その先にあったのは、特に何も変わらない日常と、やっぱりどこか自信を持てず下を向きながら歩く自分だった。

 

でも、確実に変わったことが1つ。

それは陳腐だけれど、さらに大きな夢を持てたこと。

その夢とは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もっと大きな魚を釣りたい!!!!」

 

 

 

 

 

 

ごめんなさい。

本当に何も成長していない笑けれど、やっぱり自分はその先にあるものを見てみたい。

それを突き詰めた先にある景色を拝んでみたい。

 

これで決して満足なんかしちゃいられない。

今度はもっと大きな夢を掴むべく、自分のポリシーを忘れずに精進していきたい。

 

本当に色々と情けない自分でしたが、改めて最後に本当にありがとうございました。

 

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